販売・製造・開発拠点
製造拠点
冶金研究所
冶金研究所は、高級特殊鋼の研究所としては我が国で最も長い伝統をもっており、1934年(昭和9年)に研究活動を開始しました。
日本刀の原料である「玉鋼」の製造研究をみなもととし、世界的に名声を得ている工具鋼をはじめ、エレクトロニクス、航空、エネルギー関連の新材料、新素材の研究開発では常に業界をリードしています。
日立金属の材料研究を全社的に支援する研究所として、プロセス研究、加工技術、コンピュータシミュレーションの活用を踏まえ、次の新製品、新技術の開発に日夜挑戦しています。
冶金研究所は「素材を究める」信念の人々が集う場所です。ここでは、顧客のニーズを自ら把え、創造力を駆使して自分の夢を実現させようとする開拓者のドラマが展開されています。

エレクトロニクス材料
近年のエレクトロニクス製品は軽薄短小・高性能化が急速に進み、新しい材料が技術革新に大きな役割をしめています。
当研究所では他社に先駆けて半導体用ICリードフレームを始めとするガラス封着合金、ブラウン管のシャドウマスク用インバー合金、OA機器の磁心・磁気シールドなどに使用されるパーマロイ合金などの研究・開発を行ってきており、数々の新製品を他社に先駆けて実用化してきました。いずれの製品もシェアは高く、リードフレーム材では世界のトップシェアを占めるに至っています。
当研究所では製造設備のほか、エッチング加工、磁性測定などの充実した評価設備を有し、製造現場と一体となった新製品の開発を続けています。

シャドウマスクの孔形状
新素材
特殊鋼の分野でたえず高性能、高機能の素材を開発してきた当研究所は、21世紀へ向けて、多種多様な顧客のニーズに対応するために、より高付加価値の製品の開発を推進しています。
エレクトロニクス分野の高集積、大容量記憶技術に貢献している高純度、高密度でかつ均一な組織を有する半導体・磁気記録用スパッタリング用ターゲット材、粉末冶金法による磁心材料、耐摩粍性に優れた超硬質合金を使用した工具材料、当社独自技術による優れた軟磁気特性を有する超微結晶材ファインメットリボン、アモルファス合金など最先端の技術で優れた製品を開発しています。

スパッタリング用ターゲット製品
超耐環境性材料
ガスタービン、火力・原子力プラント、自動車用エンジンの燃焼室等は、自然界には存在しない極限の環境です。
これらの超環境においてより高温まで強く、優れた耐食性をもち、さらに機能性を有した材料の開発が求められています。
当研究所では、合金設計理論と評価技術を駆使して、ステンレス鋼、耐熱鋼、Ni基超合金、Co基超合金、Ti合金などの幅広い材料の開発を行ってきており、その成果の合金は地上で、宇宙で私たちの夢と生命を支えて活躍しています。
私たちは、高効率のエネルギーを産み出し、環境を守り、宇宙を翔け巡る、そんな超耐環境性材料の開発を続けます。

高温疲労試験
工具材料
当研究所は国内で最も早くから高速度工具鋼の研究に取組み、工具材料の研究で常に日本はもとより世界をリードしてきました。
切削工具・金型などのますます多様化する要求に対応して、合金技術だけではなく材料加工技術、熱処理技術、表面処理技術などを結集させた総合力で高性能の工具、材料を開発しています。
当研究所は長年にわたり蓄積された材料設計技術のノウハウを基礎として、コンピュータシミュレーション、応力解析、工具の損耗挙動再現試験機を駆使した研究で、「アイソトロピイ」鋼を開発し、さらに顧客のニーズに合致した魅力ある工具材料の開発に挑戦しています。

熱間摩耗試験
プロセス技術
New Products by New Process が今後の特殊鋼、新素材関連の高機能化のための基本的考え方です。
私たちは、従来のプロセスにはこだわらずに、材料が有する究極の特性を引出すための最適のプロセスを追求しています。
世界に先駆けて開発した超急冷凝固応用のナノ結晶軟磁性材料「ファインメット」リボン、超硬質合金微粉末の作製、MIM(金属射出成形)や押出し成形を利用した高機能特殊鋼の Near Net Shape 化、スパッタリングターゲットに代表される薄膜評価技術と粉末冶金技術の組み合わせなど、広範囲なプロセス技術を展開しています。
![「H34A]のミクロ組織](img/mrls06.jpg)
「H34A]のミクロ組織
解析技術
当研究所では超高温から極低温、また過酷な腐食性の環境下で使用される材料や固有な物理特性をもつ材料の研究開発を行っています。
これら新素材など各種材料の開発に不可欠なキーテクノロジーは分析解析技術です。私たちは最新の分析・解析装置を駆使し、各種材料の nm に至る組織観察、状態分析、物理測定までを一貫して行い、研究の理論武装を行っています。
また、特殊鋼の凝固、機械部品の応力解析、摩耗や腐食現象、合金設計等は、モデル実験やコンピュータシミュレーションを行い、迅速な問題解決を図っています。
当研究所では、培った分析ノウハウを生かし、各地の遺跡から出土する古代鉄製品の分析等を行って地域社会に奉仕することも心がけています。

集合組織の立体表示
住所 〒692-8601 島根県安来市安来町2107番地2
TEL : 0854-22-1919