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ニュースリリース 2000年


2000年7月10日
日立金属株式会社

冷間工具鋼「ARK1(R)」の販売好調
−累計5億円の販売達成−



 日立金属は昨年5月に金型のコストダウンに結び付く冷間工具鋼「ARK1」(アークワン)を新発売しました。販売は好調で、発売以来、累計で5億円の販売を達成いたしました。また、この度、自動車メーカおよびその部品メーカでの採用認定を取得いたしましたので、お知らせいたします。

1.「ARK1」について

  「ARK1」は当社安来工場創業100周年記念として開発された新材料です。従来の「SKD11(JIS鋼種)」「8Cr系SKD」に比べて、大幅に被削性(加工性)を改善し、熱処理変形特性や靭性(ねばり強さ)にも優れた特長を持っています。
 主に自動車や家電製品の鋼板成型用プレス型(切刃、曲げ、絞りおよびストリッパプレート、ダイプレートなど)に使われ、下記2項に示すメリットを活用できることから、新たな採用と新分野(ガイドポスト用SKS3、SUJ2からの切替)での使用が増えています。
 この度、これらの特長を生かし金型コストが大幅に低減できることを背景に、自動車メーカおよびその部品メーカのプレス型で認定されました。
 当社は、「ARK1」を将来のグローバルスタンダードとすることを目標に、全国拡販に向けた販売を推進中です。

2.「ARK1」の特長

(1)被削性
SKD11の2倍以上、SKS3なみに優れている。
(2)熱処理特性
SKD11と同一熱処理が可能である。
熱処理による変形も小さく、後工程の工数低減が可能となった。
(3)靭性
冷間工具鋼の中で最も高く、金型の割れ対策に有効である。
(4)溶接性
成分の適性配合により、従来材に比べて格段に溶接が容易。

3.適用事例

用途 従来材状況 ARK1評価結果
板金プレス型(曲げ型) SKD11
(58〜60HRC)
加工能率 約40%向上
熱処理変寸 同等
寿命 3万ショット継続中
板金プレス型(絞り型) SKD11+TD
(58〜60HRC)
加工能率 約30〜40%向上
熱処理、TD処理変寸 同等
寿命 同等
プリント基板型 8Cr系SKD
(58〜62HRC)
加工能率 約2倍向上
熱処理変寸 1/2に低減
寿命 同等
ストリッパプレート 8Cr系SKD
(59〜61HRC)
加工能率 20〜30%向上
熱処理変寸 1/2に低減
寿命 同等
冷間鍛造型圧力板 8Cr系SKD
(58〜60HRC)
加工能率 約20%向上
熱処理変寸 1/2に低減
寿命 1.3〜1.5倍向上
ガイドポスト SKS3
(58〜62HRC)
加工能率 同等
熱処理変寸 1/2に低減
熱処理割れ 皆無(従来材は割れ)

4.販売計画

1999年度(実績) 5億円/年
2000年度 8億円/年 (対前年度比 160%)
2001年度 13億円/年 ( 同上   163%)


5.製造および販売

製造: 日立金属(株)安来工場(島根県)
販売: 日立金属(株)特殊鋼事業部



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