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ニュースリリース 2001年


2001年4月3日
日立金属株式会社

「FD型ICカードリーダー・ライター」用
マイクロ発電機の開発



 日立金属は、この度、株式会社日立製作所と共同で、「フロッピーディスク型ICカードリーダー・ライター」(以下、FD型ICカードR/W)用として、厚さ2mmの薄型マイクロ発電機を世界で初めて開発しましたのでお知らせいたします。

1.背景および経緯

  近年、従来の磁気カードに比べて、情報量が多く、偽造、変造されにくいICカードが登場し、電子マネーの一方式として今後普及すると予測されております。
 ICカード用リーダー・ライター(以下、R/W)装置は、パソコンとの接続方法の違いによって、ケーブル直結型(RS232C型)、PCカードスロット接続型(PCMCIA型)、FDD挿入型(FD型)の3方式があります。特にFD型ICカードR/Wは既存のFDDがそのまま利用でき利便性に優れていますが、その電源としては電池を使用するため、電池切れの問題があります。
 この程、当社はFD型ICカードR/Wの内蔵用電池に替わる電気の供給源として、薄型マイクロ発電機を開発しました。本薄型マイクロ発電機は、フロッピーディスクドライブ装置のモータ回転を利用して発電し、R/WとICカードの電子回路へ、電力供給を行ないます。

2.特長

(1)使用上のメリット
 従来の電池方式に比べ、以下の使用上のメリットがあります。
 1) 電池の交換が不要
 2) R/Wとパソコンの通信中に、電池切れする心配が無い
 3) 3V/5VのどちらのICカードにも対応可能
(2)製品の特長
 1) 極めて薄く高性能の磁石を使用し、わずか2mm強の厚みに抑え、小型ながら高出力を実現
 2) 永久磁石の着磁と磁極形状の最適化を行うことで、コギングトルクを最小限に抑制し、電気の安定供給が可能
 3) 発電機構成部品を適切にフロッピーディスク内に配置することで、フロッピーディスクドライブ駆動モータの規格出力70mWの入力に対し、44mWの高出力発電を実現

3.仕様

(1) 厚み
最大 2.3mm
(2) 外形
40mm × 82mm(発電機部分)
(3) 入力トルク
2.5mN・m (FDD Spec.)
(4) 入力回転数
300rpm (FDD Spec.)
(5) 直流変換後の発電能力の例
1)出力電圧:5.0V
2)出力電流:8.8mA
3)出力電力:44mW

4.用途

(1) FDDドライブモータを起電力とするR/Wの電池代替
(2) 平面薄型用途の各種発電機へ応用展開を検討中

5.特許出願

(1) 特開2000−159440
(2) 特開2000−116088(米、欧、韓)
 他 合計13件

6.販売計画

  2001年上期より量産開始予定

7.製造および販売

  発電機部分の製造、販売は日立金属株式会社 新事業開発センターで行ないます。また、FD型ICカードR/W装置としての取纏めは、株式会社日立製作所にて実施します。
 なお、FD型ICカードR/Wは、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社がSmart Disk社(社長:Michael S.Battaglia、本社:米国フロリダ州ネイプル市)と提携し、日立グループで独占販売権を取得し全世界に販売している製品です。


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