日立金属トップページ > ニュースリリース > 2002年 > 6月18日

2002年 ニュースリリース

一覧へ戻る

6月18日 研究開発

2002年6月18日
日立金属株式会社

 

ネオジム鉄ボロン系焼結磁石新材質の開発・量産化

----最大エネルギー積55メガを実現----

 日立金属は、この度、HILOP法により、量産ベースで業界初の最大エネルギー積55MGOe(メガガウスエルステッド)の磁気特性を有するネオジム鉄ボロン系焼結磁石の新材質(HS-55AH)の開発に成功し、量産を開始いたしますので、お知らせいたします。


1.開発の背景

  国内の希土類磁石の2001年度生産実績は約43億円/月であり、OA機器用、自動車電装機器用、通信機器用、音響機器用などの用途に幅広く使用されています。 中でも、高性能なネオジム系磁石には、各分野での小型軽量化、省エネルギー化の要求に伴い、近年更なる高性能化が求められています。
 当社は、1995年に世界に先駆けてネオジム系磁石の湿式法による製造プロセス(HILOP法)を開発し、この高性能化に対応してきました。
 この度、強磁性相であるR2Fe14B主相結晶粒の配向性を改善することにより、残留磁束密度Brと最大エネルギー積(BH)maxを飛躍的に向上させることに成功し、量産を開始いたします。

2.HILOP新材質(HS-55AH)の特長および用途

 (1) 高い残留磁束密度Br、最大エネルギー積(BH)maxを有するために、小型軽量化が可能。
 (2) 小型軽量化が可能なことから、ハイブリッド車・電気自動車用モータ、ジェネレータ、オルタネータといった自動車電装分野、エアコン、冷蔵庫等の家電分野、リニア、エレベータ、FA等の各分野で、今後、需要拡大が見込まれる。
 (3) 従来のHILOP材と同様の製造方法で量産が可能。


3.特許

  国内特許2件を出願済。

4.販売開始

  2002年7月よりサンプル活動開始

5.販売計画

  2003年度 12億円
 2004年度 24億円

6.製造及び販売

  磁材カンパニー

7.(参考)HILOP(Hitachi-Low-Oxygen-Process)について

  1995年に当社が世界に先駆けて開発したネオジム系磁石の湿式成形による量産プロセスで、次の特長を持つ。
  • ネオジム鉄ボロン系焼結磁石は、極めて酸化されやすい希土類元素を要素成分としており、残存酸素はネオジム鉄ボロン系焼結磁石の磁気特性を低下させる。これまでの乾式製造工程ではその酸化を防止できなかったが、HILOPでは残存酸素2000ppm以下が達成可能となった。
  • 湿式磁場中成形を用いるので、磁場による粉末粒子の十分な配向効果によって、異方性が実現される。
  • 酸素量の増大を伴わずに粉砕粉粒度を小さくでき、結晶粒径を均一かつ微細にできる。
以  上


この件に関するお問い合わせ先
 日立金属株式会社 磁材カンパニー 担当 佐藤 TEL.03-5765-4430
 日立金属株式会社 広報室     担当 小林 TEL.03-5765-4079


← Page Back

↑ Page Top

個人情報保護方針サイトマップ利用条件
COPYRIGHT © 1997 - 2012 Hitachi Metals, Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.