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2002年 ニュースリリース

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7月24日 研究開発

2002年7月24日
日立金属株式会社

 

アルミニウム合金鋳物用新工法の開発

----自動車サスペンション部品用鋳造部材のシリーズ化----


 日立金属は、この度、アルミニウム合金鋳物用新工法の開発・実用化を行いました。また、この工法を適用することにより、サスペンション部品用鋳造部材について、鋳鉄からアルミニウム合金までのシリーズ化を行いましたのでお知らせします。


1.開発の経緯

  地球環境保全および省資源問題から、自動車は低燃費化が急速に進められています。そのためには、エンジン性能の改良に加え、車両の軽量化が不可欠であり、特に、サスペンション部品等のバネ下重量の低減は、低燃費化に大きな効果があります。
 これまで当社は、サスペンション・アームやナックル・ハウジング等のサスペンション部品用の材質として、高靭性球状黒鉛鋳鉄(HNM®)、薄肉高靭性球状黒鉛鋳鉄(NMS®)、表面改質球状黒鉛鋳鉄(HB-NM)を開発、工法としてアルミニウム半凝固ダイカスト法(SSM)を開発してきました。
 今回、さらに、顧客の広範囲な軽量化ニーズに応えるため、アルミニウム合金鋳物用工法として、当社独自のHIVAC法の改良、および新工法であるFAHM法を開発いたしました。
 これにより、サスペンション部品用鋳造部材を、高靭性球状黒鉛鋳鉄(HNM®)からアルミニウム合金までシリーズ化しました。顧客の広範囲な軽量化ニーズに応じて、最適な部材と工法を提案することにより、従来の一般球状黒鉛鋳鉄対比で、5〜60%軽量化が可能となりました。

2.HIVAC法のサスペンション部品への適用

  これまで、エンジン部品用アルミニウム合金部材に適用してきた、当社独自の真空ダイカスト鋳造法であるHIVAC(Hitachi Vacuum Die-Casting)法を大幅に改良し、サスペンション部品へ適用可能としました。ダイカスト用の高い強度と高い靭性を持つ材料を開発するとともに、鋳造時に鋳物内に混入するガス量の極少化(従来HIVAC法の1/5)を行いました。特長は次の通りです。
 1) 高い強度と高い靭性が得られる
 2) 1mmまでの薄肉に対応
 3) ガス含有量が小さいため溶接が可能

 既に、ヤマハ発動機株式会社の2003年型スノーモービル向けにこの新工法を適用した製品が採用され、大幅な部品点数の削減と軽量化を実現しています。
 今後、サスペンション・アームや、溶接を必要とする四輪/二輪車のフレーム部品への適用を拡大していきます。

3.FAHM法の開発

  アルミニウム合金の金型鋳造法で改良を重ね、FAHM(Feed And Heat Management)法を開発いたしました。FAHM法は、CAE(Computer Aided Engineering)を活用することにより、金型設計・方案技術を高度化した新しい金型鋳造法です。製品設計段階での湯流れ・凝固シミュレーションによる鋳物形状の最適化技術と、溶湯清浄化技術などを組み合わせることにより、安定した機械的性質が得られるようになりました。特長は次の通りです。
 1) 微細金属組織が得られ、内部欠陥の発生を防止することにより、高い強度と高い靭性が得られる高い強度と高い靭性が得られる
 2) 2.5mmまでの薄肉に対応
 3) 中空品の鋳造が可能
 4) 溶湯鍛造法よりコスト・パフォーマンスに優れる

 現在、サスペンション部品への適用を目指して実部品の試作開発を行っており、従来の一般球状黒鉛鋳鉄に対し、40〜50%の軽量化の目処がつきました。

4.販売計画

  2002年度   30億円
 2005年度   50億円

5.製造及び販売

  製造:自動車機器カンパニー九州工場、真岡工場、熊谷軽合金工場
 販売:自動車機器カンパニー


以  上

この件に関するお問い合わせ先
  【報道関係】広報室 担当 小林 TEL 03-5765-4079
  【製品引合】自動車機器カンパニー 担当 岡崎 TEL 03-5765-4239


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