2003年 ニュースリリース
10月8日 
2003年10月8日
日立金属株式会社
日立金属株式会社
大中型商用車ディーゼルエンジン排出ガス浄化用
セラミックフィルターの開発
及び日野自動車株式会社向け本格的量産

| 大中型商用車ディーゼルエンジン排出ガス浄化用 セラミックフィルター |
| 国土交通省
超低PM排出ディーゼル車認定制度 85%低減レベル『☆☆☆☆』※1をクリアする車両開発に大きく貢献 |
|---|
日立金属は、この度、ディーゼルエンジンの排出ガスを浄化する上でキーテクノロジーとなるセラミックフィルターを開発し、日野自動車株式会社の超低PM排出ディーゼル『☆☆☆☆』適合車(大中型商用車)向けに量産体制を整えることになりましたのでお知らせいたします。
記
1.開発経緯
世界的にディーゼルエンジン車に対する粒子状物質(PM)※2および窒素酸化物(NOx)※3の排出低減を目的とした排出ガス規制の強化が行われており、国内においても本年10月より商用車を対象とした『新短期排出ガス規制』が開始され、平成17年には世界で最も厳しい規制となる『新長期排出ガス規制』が施行されます。このような状況下、PMとNOxの排出を大幅に低減するためには、エンジンシステムの改良に加えて、排出ガス後処理システムの装着が不可欠となります。そのため、排出ガス後処理システムを構成するフィルターに対しては、浄化性能と燃費性能両立の観点から、高いPM捕集率を達成しながらも圧力損失※4の大幅な低減を図ることを求められていました。
これまで当社は自動車用部品の開発、製造及び磁石製造で培われた特殊セラミックス製造及びミクロ・ナノ解析・設計・評価において、世界トップクラスの技術を有しています。これらの技術を背景に、気孔の形状、大きさ、分布を高度に制御して最適化したセラミックフィルター(製品名:セラキャット®フィルター)を開発しました。
このセラミックフィルターは、コーディエライト※5製であり、従来両立が困難であると考えられていた高PM捕集率※6と低圧力損失を実現しただけでなく製造技術の革新によって大型一体成形構造品(直径266.7mm、長さ304.8mm)の量産化も実現し、国土交通省 超低PM排出ディーゼル車認定制度85%低減レベル『☆☆☆☆』(新長期排出ガス規制のPM値適合可能レベル)をクリアする車両開発に大きく貢献します。
既に、今秋より販売される日野自動車株式会社の超低PM排出ディーゼル『☆☆☆☆』適合車(大中型商用車)への搭載が決定し、本格的量産体制を確立することといたしました。
2.特 長
| 1) | 気孔の形状、大きさ、分布を高度に制御して最適化 |
| 2) | 初期の圧力損失低減(当社従来比20〜30%減) |
| 3) | 一定量PM捕集後の圧力損失低減(当社従来比50%減) |
| 4) | PM捕集率が重量比95%以上(新長期排出ガス規制PM値レベルをクリア※7) |
| 5) | 従来は捕集困難であった10nm〜100nm※8の微小粒子も捕集 |
| 6) | 大型一体成形構造の実現とそれによる有効体積の確保及び製造コストの低減 (世界初の高気孔率大型一体成形、直径266.7mm、長さ304.8mmを実現) |
| 7) | 厳しい大中型商用車の使用に十分耐えうる強度・耐久性を実現 |
| 8) | 世界的に大幅な需要が見込まれる地球環境保護製品 |
3.特許
特許2件(国内)登録済、55件(国内50件、海外5件)出願済4.販売計画
| 2003年度 秋 | 販売開始 |
| 2004年度 | 5億円 |
5.製造及び販売
製造:自動車機器カンパニー九州工場(福岡県京都郡苅田町)販売:自動車機器カンパニー
以 上
| 【報道に関するお問い合わせ】 | ||
| コミュニケーション室 | 担当 南 | TEL:03-5765-4079 |
| 【商品に関するお問い合わせ】 | ||
| 自動車機器カンパニー | 担当 久富 | TEL:03-5765-4242 |
(用語解説)