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2005年 ニュースリリース

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8月29日 製品

2005年8月29日
日立金属株式会社

 

表面改質センター竣工

----金型素材から表面処理までの一貫サービスを開始----

  日立金属株式会社(本社:東京都港区、社長:本多 義弘、以下 日立金属)は、島根県が中心となり「産官学」で進めてきたプラズマ利用技術開発プロジェクトにおいて開発した技術をベースとして、金型や自動車部品の表面処理サービス事業を行う「表面改質センター」を竣工しました。9月より本格的な製品開発と表面処理サービスの提供を開始いたします。


1.背景及び概要

  金型や自動車部品などは、強度や耐久性を高めるため、材料である特殊鋼に表面処理※1を施して使用することが多く、表面処理は重要な技術の一つです。日立金属は、島根県が中心となって産官学で推進しているプラズマ利用技術開発プロジェクト※2に参画し、表面処理による特性をさらに高める研究を行ってまいりました。
 日立金属は、この研究成果である表面処理技術「複合コーティング技術」をベースとして、本格的な製品開発と表面処理サービスの事業を行う「表面改質センター」の建設を進めてきましたが、8月27日に竣工式を開催いたしました。
 この竣工によって、素材の提供のみならず、素材、加工、熱処理、表面処理を一貫したサービスとして提供する高付加価値ビジネスの確立をおこないます。また、設置場所は、プラズマ利用技術開発プロジェクトの中心的存在である島根県のプラズマ技術開発センターや島根大学産学連携センターも置かれているソフトビジネスパーク島根であり、今後も産官学が連携しやすい場所で研究に取り組むことで、革新的な開発を進め日本のモノづくり力を島根県から世界へ向けてアピールしてまいります。

2.表面改質センター概要

   事業内容 金型、自動車部品における表面処理技術の研究開発、製品開発、受託処理
   場所 島根県松江市北陵町 ソフトビジネスパーク島根内
   延床面積 約1000 m2
   人員 約15名
   投資金額 約5億円
   竣工式 2005年8月27日
   操業開始 2005年9月
   売上目標 5億円/年(3年以内をめど)

3.複合コーティング技術

   金型製造に際して、環境に有害な原料の使用や排ガス発生の少ない焼戻し温度200〜550℃以下で成膜が可能なPVD(Physical Vapor Deposition 物理蒸着)法※3がベースとなる技術です。
   一般にPVD法には、硬質皮膜の成膜に主として使用されるイオンプレーティング法と、固体潤滑皮膜の成膜に使用されるスパッタ法があり、複合コーティング技術とは、この異なるPVD法を、同一チャンバー内で連続もしくは同時に使用する手法です。イオンプレーティング法とスパッタ法は、動作圧力、成膜温度などがそれぞれ異なるため複合化は困難でしたが、設備および成膜条件の開発により実用化の目処をつけました。
   複合コーティング技術により、従来にない特性、例えば固体潤滑性と耐磨耗性を兼備した物質の成膜が自由に可能となります。
   日立金属は、複合コーティング技術の中でも、温熱間鍛造金型専用、ダイカスト金型専用、冷間金型専用といった各金型用途に特化した新コーティング技術を確立し、現在までのユーザー評価において、従来のコーティング技術に対し、2〜6倍の金型寿命を達成しております。
   今後、自動車部品への適用も考慮し、自動車部品専用のコーティング技術の開発を予定しております。

以  上

【お客様からのお問い合わせ】    
 特殊鋼カンパニー表面改質センター 担当 井上謙一 TEL0852-60-5050
【報道機関からのお問い合わせ】    
 コミュニケーション室 担当 南 TEL03-5765-4079



ご参考

(用語解説)
※1  表面処理
代表的な機能
  金型や自動車部品の表面のみを硬化させたり,潤滑物質を被覆させたりし,部材の摩擦摩耗特性向上させる。
代表的な表面処理
  炭素を拡散(しみこませる)浸炭処理,窒素を拡散させる窒化処理,セラミクス等を被覆するコーティング処理が代表的。

※2  プラズマ利用技術開発プロジェクト
島根県産業技術センター,島根大学および民間企業を中心に,プラズマをキーワードとした技術開発を行い,新規産業の創生を目的としたプロジェクト

※3  PVD(Physical Vapor Deposition 物理蒸着)法
一般にPVD法には、原料となる金属を溶解蒸発させ被処理物に被覆するイオンプレーティング法と、ガスイオンを原料となる金属にぶつけてたたき出し,被処理物に被覆するスパッタ法が代表的である。


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