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2006年 ニュースリリース

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11月29日 製品

2006年11月29日
日立金属株式会社

 

省エネルギー新型冷水供給機の開発及び発売

----コンパクト化、ラインアップ拡大、低価格化----

日立金属株式会社(本社:東京都港区、社長:持田農夫男、以下 日立金属)は、省エネルギー化に貢献する空冷式冷水供給機(商品名:チルドタワー®)のコンパクト化、ラインアップ拡大、低価格化を図り、販売を開始いたします。


1.背景

 半導体工場をはじめ各分野の生産ラインでは、精度向上・生産性向上のため、室温に近い一定温度の冷水の必要性が増大しており、冷水供給装置が設置されています。現在、冷水供給装置の主流を占めるのは、チラー、遠心式冷凍機、吸収式冷凍機※1を冷熱源としたシステムです。これらの熱源機器についても、エネルギー効率改善の努力が払われておりますが、京都議定書の発効を受けて、さらなる省エネルギー化が強く要望されています。

2.冷水供給機(商品名:チルドタワー®)の概要

 日立金属の冷水供給機(商品名:チルドタワー®)は、熱源機器だけを冷熱源とするシステムと比べ省エネルギー化が図れるシステムです。冷却塔※2とチラーをハイブリッド化することで、大気から得られる冷熱エネルギーを効率よく利用すること(フリークーリング)を可能としました。
 外気温の低い時には、チラーの運転を必要とせず、冷却塔の運転だけで充分に冷却熱量を賄い、省エネルギーを実現します。また、冷却塔運転・チラー運転の選択を、最も効率的になるように自動制御を行います。
 1989年の販売開始以降、その省エネルギー性が理解され、お客様の採用が拡がりつつあります。また、お使い頂いたお客様からのリピート率が高いという特長を持った製品でもあります。

[写真]新型空冷式冷水供給機(商品名:チルドタワー(R))
写真:新型空冷式冷水供給機(商品名:チルドタワー®)
[図]空冷式冷水供給機内部構造
図:空冷式冷水供給機内部構造

3.新型冷水供給機(商品名:チルドタワー®)について

 日立金属では、さらにお客様のニーズに応えるため、要望の多かった空冷式冷水供給機のコンパクト化、ラインアップ拡大、低価格化を図りました。今回の新型発売により、省エネルギー型冷水供給機の普及をこれまで以上に加速させ、工場の省エネルギー化に貢献してまいります。


4.特長

(1)新たな特長
  1)コンパクト化
    設置面積を40%低減し、スペース的に設置が難しかった場所へも設置が可能
      (当社従来品 圧縮機出力30kWで比較した場合。チラーシステムと比較した場合は、さらに省スペース)
  2)ラインアップを拡大
    圧縮機出力15kW(20RT)から60kW(80RT)までを準備し、お客様のニーズに細かく対応
      (当社従来品は、15kW(20RT)から45kW(60RT)をラインアップ)
  3)運転音を低減
    騒音値を4〜5dB低減
      (当社従来品 圧縮機出力30kWで比較した場合、2m離れた1.5mの高さで、騒音値を73dBから68dBへ低減)
  4)低価格化
    従来同等機種との比較で価格を約18%ダウン
(2)従来からの特長
  1)省エネルギー
    空冷チラーシステムに比べ、約50%の省電力化(当社試算 20℃供給の場合)
    ランニングコスト低減で、チラーシステムとのイニシャルコスト差を2〜3年で回収(当社試算)
  2)設置工事費の低減
    ユニット化されているため、チラーシステムに比べ設置工事費を低減
  3)クリーンな冷水を供給
    密閉された水を循環して使用するため、スケールや藻の発生が少なく、メンテナンスの手間を低減

5.主要仕様

50Hz/60Hz
  単位 HICS-202A HICS-402A HICS-602A HICS-802A
圧縮機出力 kW 15 30 45 60
性能 注(1) 入口温度25℃
出口温度20℃
冷却能力 kW 69.8/80.2 139.5/160.5 209.3/240.7 279.0/320.9
冷水水量 m3/h 12.0/13.8 24.0/27.6 36.0/41.4 48.0/55.2
入口温度35℃
出口温度30℃
冷却能力 kW 78.1/89.3 156.2/178.6 234.3/267.9 310.4/355.8
冷水水量 m3/h 6.7/7.7 13.4/15.4 20.1/23.0 26.8/30.6
電源 - AC3Φ200V 50/60Hz
外形寸法 幅(+制御盤) mm 2,200(+215) 2,200(+215) 4,400(+215) 4,400(+215)
奥行き mm 1,100 2,200 2,200 2,200
高さ mm 3,150 3,150 3,150 3,150
製品質量 kg 1,300 2,200 3,250 4,050
騒音値(2m離れて1.5mの高さで) 注(2) dB(A) 66 68 70 71
注(1):性能は、外気乾球温度35℃における値を示します。
注(2):騒音値は、全周囲で反響の少ない状態で測定した値(Aスケール)を示します。

6.販売開始

 2006年12月

7.販売目標

 2010年度  20億円

以上

【お客様からのお問い合わせ】
 配管機器カンパニー 担当 五十嵐 TEL03-5765-4288
【報道機関からのお問い合わせ】
 コミュニケーション室 担当 南 TEL03-5765-4079



ご参考【用語解説】

※1  チラー、遠心式冷凍機、吸収式冷凍機
 冷熱源を得るために一般的に使われている熱源機器には、圧縮式と吸収式がある。
 圧縮式は、電動式の圧縮機を使用し、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発の「冷凍サイクル」により冷水を製造する。チラー(チリングユニット)、遠心式冷凍機がこれに該当する。
 吸収式は、臭化リチウム(LiBr)水溶液の吸収力を利用するシステム。真空下で冷媒としての水を蒸発させ、気化熱を奪って冷水を製造し、水蒸気は臭化リチウム水溶液に吸収される。濃度が低下した臭化リチウム水溶液は、 別室に移送して加熱分離され、臭化リチウムは濃縮され、水蒸気は冷却水によって凝縮される。これをサイクル化し、冷媒としての水は、蒸発、吸収、分離、凝縮を繰り返す。

※2  冷却塔
一般的な冷却塔は、冷却水が蒸発することで、残りの冷却水が冷却される。日立金属の冷水供給機に内蔵されている密閉型空冷式冷却塔は、ファンにより吸い込まれた外気が、ラジエータ部で水を冷却する。



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