2010年 ニュースリリース
7月16日 
2010年7月16日
日立金属株式会社
日立金属株式会社
太陽光発電用アモルファス・カットコアの生産能力を増強
〜タイ・インドの製造能力を3倍に〜| 日立金属株式会社(本社:東京都港区、社長:藤井博行、以下日立金属)は、EUの太陽光発電用のインバータ向けに需要が急増しているアモルファス・カットコアの製造に関し、タイおよびインドの生産能力を大幅に拡大することといたしました。 EUは2020年までに再生可能エネルギー比率を20%まで引き上げる枠組みのため太陽光発電市場が急速に拡大し、加えて中国・韓国・オーストラリアでも太陽光発電の導入が始まっています。このような中、システム全体の発電効率の向上に貢献するアモルファス・カットコアが、特にEUを中心に需要が急増しています。 日立金属は、タイ・インドでの生産体制を増強することにより供給体制を確立し、世界の需要拡大に応えるとともに、地球環境保護に貢献いたします。 |
記
1.背景
EUの欧州委員会は、加盟27か国の今後10年間の経済成長戦略「欧州2020」を2010年3月26日に合意しました。その中で、地球温暖化対策として、EUの温暖化ガス排出量を1990年対比で20%削減すること、EUのエネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合を20%に引き上げること、エネルギー効率を20%向上させることを目標としています。
太陽光発電は、代表的な再生可能エネルギーとして活用が急速に進んでおり、EUではドイツ・フランス・イタリアに続き、ベルギー・イギリスでも政府の補助金が開始され、EU以外では、中国・米国・韓国・オーストラリア等でも太陽光発電市場が成長しています。
2.太陽光発電とアモルファス・カットコア
太陽光発電効率を高めるためには、パネルなどモジュールの高出力化と、発電した電気を高効率で変換するインバータと組み合わせが、システム全体での発電効率化につながります。太陽光発電は、従来型のインバータより高い発電効率が求められており、高発電効率に寄与する日立金属のアモルファス・カットコアが近年注目を集め、需要が急増しており、お客さまから増産要求の声が高まってきておりました。
これにより、EUをはじめとした地域で見込まれる太陽光発電設備の需要増加にこたえるため、日立金属はアモルファス・カットコアのタイおよびインドの製造拠点の生産能力を増強することといたしました。
3.設備投資の概要
現在200万個/年の生産能力を、約3倍の600万個/年に引き上げる予定です。| 社名 | Hitachi Metals (Thailand) Ltd. | Hitachi Metglas (India) Private Ltd. |
| 所在地 | タイ・アユタヤ | インド・ハリヤナ州 |
| 生産能力 | 【現行】120万個/年 【新】480万個/年 |
【現行】80万個/年 【新】120万個/年 |
| 増強完了時期 | 2011年3月 | |
|---|---|---|
| 設備投資金額 | 約15億円(新建屋含む) | 約2億円 |
4.アモルファス・カットコア母材のアモルファス金属材料(Metglas®)概要
| (1) | 製造拠点等 |
| Metglas.Inc.(米国・サウスカロライナ州)、Fプロジェクト(島根県・安来工場内) *Metglas.Inc.は2003年8月、米国・Honeywell社よりアモルファス金属材料事業を買収し設立しました。 |
|
| (2) | 効果 |
| ・磁気特性や機械的特性に優れ、省エネルギーに貢献 | |
| (3) | 用途 |
| ・受電・配電用変圧器、電子・電気回路用磁気コア、金属接合用材料等 | |
| (4) | その他 |
| ・高温の溶湯から急冷し、不規則な液体状態に似た原子配列の固体 | |
| ・結晶構造組織を持たない非晶質(アモルファス)金属 |
5.販売計画(アモルファス・カットコア)
【2009年度】 約 6億円/年
【2010年度】 約30億円/年
【2011年度】 約60億円/年
以上
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