携帯電話を通信方式で見ると、欧州のGSM 方式が全世界で圧倒的なシェアを誇っています。この方式では900MHz
帯と1,800MHz 帯の両方を使用可能なデュアルバンド機が主流となりつつあります(図2)。これに1,900MHz
(米国PCS)を加えたトリプルバンド機も出てきました。これらの端末では使用部品の小型化、複合化が強く要求されています。
当社ではすでにこれらのニーズつ対して2.0mm ×1.25mm 形状の分配トランス、RF トランス、カップラを提供してきました。今回、以上に加えて、ローパスフィルタ、分波器、ローパスフィルタ付きカップラの2.0mm
×1.25mm サイズでの製品開発を行いました。
図2 携帯電話のブロックダイアグラム
1. ローパスフィルタ(Low PassFilter)
ローパスフィルタはパワーアンプ(PA)の出力側に接続し、信号に含まれている2倍、3倍の周波数成分である高調波を減衰するために用いられます(図2、図3)。
今回900MHz と1,800MHz に対応する2種類の製品を商品化しました。
図3 ローパスフィルタの電気特性
2. 分波器(Diplexer)
分波器はデュアルバンド携帯電話において高い周波数帯と低い周波数帯の電波を振り分けるのに用いられます。回路的には内部にローパスフィルタとハイパスフィルタを内包している。今回計4
種類の製品の商品化を行いました(図4)。
図4 分波器の電気特性
3. ローパスフィルタ付きカップラ(Directional Coupler with LPF)
カップラは主にパワーアンプ(PA)の出力側に接続し、送信電力をモニターして電力の増減をアンプにフィードバックするために用いられます。本製品はこのカップラに前述のローパスフィルタを複合化し2.0mm
×1.25mm のサイズにおさめた製品です。
今後、さらなる小型化要求にこたえ、現在1.6mm ×0.8mm製品の開発を行っています。
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