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ヤスキハガネとたたら

技術の伝承

終戦後、特殊鋼業界は苦難の道を辿りますが、砂鉄還元の研究は継続して行われ、昭和27年(1952年)には砂鉄のペレタイジング法が完成し、木炭銑の原単位低減に貢献しました。また、砂鉄の低温直接還元による海綿鉄の製造基礎研究にも着手し、昭和39年(1964年)にはスウェーデンSKB社より技術導入してウィーベルグ法による海綿鉄製造工場を建設しました。古代のたたらから角炉を経て雲伯地方の優れた砂鉄を原料とするわが国製鉄の伝統の火はここに最新の技術によって継承されたのです。

昭和52年(1977年)、文化庁の後援を得て日本美術刀剣保存協会により奥出雲の鳥上木炭銑角炉に隣接し、かつての靖国たたらの跡地に日刀保たたらが建設されました。日本刀を作るための和鋼、和鉄が戦後40年を経て、いよいよ払底してきたからです。木炭銑の製造にかかわって来た従業員はこのたたら作業に習熟し、現在、全国の刀匠に向けて玉鋼を供給しています。わが国の伝統技術をまさに未来に伝承しているのです。

たたら製鉄


以上、日立金属と和鋼やたたらとの関係を簡単に述べましたが、当社は常に和鋼の特質、すなわちその純粋性を現代の技術に生かすことをヤスキハガネの基盤においてきたと言って過言ではないでしょう。



安来工場(海岸工場)



安来工場(山手工場)


以上で「たたらの話」を終わります。どうもありがとうございました。

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